.jpg - 時代劇というテレビドラマ

日本のテレビドラマシリーズを語る上で、時代劇は絶対に欠かせない存在です。幅広い年代に訴求するテーマである時代劇は、本当に多くの名作シリーズを生み出してきたのです。ここではそんな中から、代表的な作品を取り上げて紹介していこうと思います。

水戸黄門シリーズ

実際の歴史上ではそれほど重要な役割を担っていない水戸黄門が、これほど世に知られる存在となったのは、もちろんこの時代劇のおかげです。1969年以来なんと42年間も続いた本作は、全1,200回以上の放送回数を誇り、まさに世界でも類を見ない長編テレビドラマシリーズとなったのです。印籠と共に悪を懲らしめる彼の活躍は、まさに高度経済成長期の日本の象徴でもあったのです。

必殺シリーズ

時代劇をよりエンターテイメント化した作品として、この必殺シリーズに触れないわけにはいけないでしょう。設定は江戸時代の奉行所の同心、今でいう交番勤務の巡査のような存在である主役の中村主水が、実は裏で人の恨みを晴らす仕事を請け負う殺し屋であるというものです。普段の飄々としたキャラクターと殺し屋とのギャップが、見る者を楽しませてくれる作品です。

大河ドラマ

特定の作品ではありませんが、NHKが放送する時代劇、いわゆる大河ドラマは、日本の時代劇の発展にとって大きな役割を担ってきました。民放が放送する時代劇よりも、より本格的な内容のものが多く、日本史の勉強に役立つものでもあったのです。